掲載日:[2018.11.21] 照会数:13175
普段、滅多におねだりすることがなかった娘のチョンジが「MP3プレイヤーが欲しい」とせがんだ。スーパーで働く母ヒョンスクとチョンジの姉マンジはその言葉を軽く聞き流すが、その日チョンジは自ら命を絶ってしまう。その後、マンジはチョンジの親友ファヨンに偶然会ったことから、妹の死に隠された自分の知らなかった事実を知ることになる。チョンジはファヨンに利用され、いじめられていたのだ。
いじめの加害者と被害者、そして間接的な被害者の姿と感情の変化から、自分自身の人間関係に思いを巡らせることになる作品だ。
* 著者:金呂玲(キム・リョリョン)
1971年ソウル生まれ。彼女の小説は主に青少年文学、児童文学として分類される。しかし、作品の中に登場する現代社会の様々な問題やそれに立ち向かう主人公の成長は、癒しを求める現代の大人たちの心にも大きく響くだろう。
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