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宗廟祭礼及び宗廟祭礼楽をお伝えします。




宗廟祭礼及び宗廟祭礼楽(2001年登録)
 
宗廟祭礼とは朝鮮時代の歴代王と王妃、そして国家に功績がある功臣達の位牌を祀る祀堂である「宗廟」で行われる国家儀式で、朝鮮時代の国家祭祀の中でも規模が大きく重要な祭祀であったため宗廟大祭とも言う。宗廟正殿の19の神室には太祖をはじめ王と王妃の位牌(49位)が祀られており、永寧殿 16室には追尊された王と王妃の位牌(34位)が安置されている。

宗廟祭礼楽は祭礼が進行される間、それぞれの手続きに沿って保太平と定大業11曲が互いに異なる楽器で演奏される。正殿前の階段の上(上月台)で歌詞のない音楽を演奏する楽団を「登歌」、階段の下の庭(下月台)で歌詞のある音楽を演奏する楽団を「軒架」と呼ぶ。楽器編成は時期によって変化し現在に至っている。

宗廟祭礼は王室で挙行される荘厳な国家祭祀で、王自らが奉る尊厳な吉礼であった。儒教社会では吉礼・凶礼・軍礼・賓礼・家礼の5つの儀礼(五礼)の中で吉礼である祭祀を最上位に認め、これを「孝」の実践の根本とした。

儒教が国家の根本理念であった朝鮮時代にも祖先に対する崇拝は人間にとって欠かせない基本的なものであり、国家を治める最も重要な礼節として、祭祀を特に重視し、昔から宗廟と社稷を建て国家を建国し繁栄させた王と王室の祖先と国家発展に貢献した文武大臣達に対して祭祀を行なった。
宗廟祭礼は最高の品格をもち儒教の手続きに従って執り行われる王室儀礼で、これを通じて東洋の基本理念である「孝」を国家的な規模で実践することにより民族共同体の紐帯を強化し、秩序を形成する役割を持っている。これと共に宗廟という造形的な建築空間で行われる宗廟祭礼の荘厳で洗練された美しさは、自然と一体となり東洋的総合芸術の真髄であり、500年という時間と空間を超越した韓国の大切な精神的文化遺産である。

宗廟祭礼は解放以後、しばらくの間廃止されたこともあったが、1969年から全州李氏大同宗約院が中心となり、毎年5月の最初の日曜日に執り行っている。